目的を達成する為には、手段以外のことを考えない

昔は物怖じせず何でも挑戦出来ていたのに、大人になっていろんなことを考えるようになって、出来ないことが増えた。そう感じているのは私だけなのでしょうか?


子供の時は知らなかった緊張や恐れ、人に合わせる、空気を読む、ということ。


もちろんそれらにメリットや大事な部分があることもわかっているのだけれど、こういった感情があるからこそ手を伸ばせないものもあって。経験を積んで学んで成長すればするほど、負の感情や知らない方が良いことも吸収してしまうようになりました。


私はまだ未婚ですし、子供もいません。ですが11歳ほど年の離れた弟がいるからか、子供という時期の素晴らしさやその時間の大切さを感じる機会がたくさんあります。子供という存在に対して私が感じていることをお話させていただきます。

私自身の話なのですが、小学3年生の頃、高さがおよそ10m以上あるところからジャンプして足から着地したのだが捻挫しただけだった、という経験があります。文字に表すと相当クレイジーな子供ですね(￣ー￣)この状態に至るまでの経緯なのですが、その日は近所の仲良しの女の子数人と外で遊んでいました。小学生って年上年下関係なく遊ぶことが多いかと思うんですけど、その時も年齢はばらばらで、どちらかというと私は自分の意志をはっきりと言えない性格だったので、遊ぶ内容は他の子に決めてもらってばかりでした。


小さい頃って外で走り回ったりスポーツをして遊ぶのが好きな子が多いのですが、私は幼い頃は根っからのインドア派でした。大人になった今では、だいぶアウトドアに興味が出てきたのですが、子供の頃は運動も苦手だったので、あまり外遊びが好きではありませんでした。しかしそんな私が仲良くなったり遊びに誘われたりするのは、なぜかスポーツ大好きアウトドア派な子ばかり(￣ー￣)性格が合わないわけではなかったので楽しく遊んでいたのですが、時々自分の頃って心と矛盾を感じる時間はありました。


そんな日々をなんとなく過ごしていたある日、ちょっとした事件が起きました。よく一緒に遊んでいた近所に住む女の子グループで秘密基地を作ろうと言うことになり、家から少し離れた竹林に入りました。虫がいるし暗くて怖いので、いつものように私は自分の心に嫌だという感情を抱えたまま、皆の後を着いていきました。ふと明かりが差し込んでいる場所を見つけたので覗いてみると、青い空が凄く綺麗に広がっていました。下を見ると、地面までとても離れているように見えました。


ここからジャンプして降りたら、竹藪から飛び出せる。


なぜか頭の中にはそんな考えが浮かびました。そんな高いところからジャンプしたら大ケガをしてしまうのではないか。頭から落ちてしまったらどうするんだ。今なら考えてしまうこんな不安は1mmも頭に浮かんできませんでした。


飛べば、抜け出せる。


これしか頭になかったから、私は飛んで、綺麗に着地しました。風の抵抗を受けていたから少し体制が狂ってしまっていたら、頭から落ちてしまったかもしれないし、足から着地しても骨が折れていたかもしれないのに、私は片足を捻挫しただけでした。学校も2日ほど休んだだけで、医師から松葉杖を渡されることもありませんでした。


今となっては恐ろしい話だし、もう二度と挑戦したくないことですが、あの時の私の頭には、目的を実行するための手段しかありませんでした。余裕がなかった、とは違うように思っています。飛ぶしかなかったわけでもありません。引き返せば確実にケガすることなく安全に竹藪から抜け出せたでしょう。でも当時の私には友達に帰りたいと言う勇気がなかったのです。


これが最善だ。


私はそう思い、その道を選び、飛んだのです。


母から後日聞いた話ですが、友達のお母さんに「お子さんは跳び箱が上手なんでしょうね」と言われていたそうです。とんでもない。当時の私は素晴らしく運動神経が悪かったのです。それは自他共に認めていたはずです。


でも、出来た。


成功しようとも考えてなかったし、失敗したらどうしようとも考えてなかった。ただ、足の裏で着地する。それしか頭になかった。


今の私にこれが出来ているかはわからないけど、達成したい目的が決まったら、まずその為の手段を選び、その1点に集中してみることをおすすめします。痩せようと思ったら、運動する。資格を取ろうと思ったら、勉強する。適度に休憩しながら毎日を過ごしていたら、いつの間にか目的を達成してるのかもしれませんね。


子供時代のクレイジーな話たくさんあるので、またお話したいなと思います(*^^*)