教師たるもの五者でありたい

教師である前に、勉学者でなければならない。<script async src="//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js"></script> <script> (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({ google_ad_client: "ca-pub-1312795294158124", enable_page_level_ads: true }); <

音大受験を志し、高校生からピアノを習い始めた

過去の話ですが、私は高校1年生から20歳までの5年間、ピアノを習っていました。作曲を学びたいと思ったからピアノを始め、音大受験をしました。結果は受験に失敗して音楽の専門学校に進学したのですが、私の中でこれは経験して良かった失敗だと思っているので、今もし同じように高校生からピアノを習い始めようかと悩んでいる人がいたり、実際に今ロースタートでピアノを習っている方がいたら、1つの体験談として参考にしていただけたらいいなと思います。

 


大学受験について私が考え始めたのは、高校1年生の春でした。もともと中学から吹奏楽部でホルンを吹いていた私は、吹奏楽の強い高校を選び、入学する前から部活のみ見学に行き練習に参加するほど、吹奏楽に熱を上げていました。ちなみにホルンとは、こんな楽器です。

 

初心者入門用 フレンチホルン

初心者入門用 フレンチホルン

 

 

 

かたつむりのような可愛いフォルムです。モーツァルトのホルン協奏曲第一番一楽章なんかはテレビ番組「黄金伝説」のBGMにも使用されていたので、耳にしたことのある方もいるのではないでしょうか。

 

ホルン協奏曲 第 1番 変ホ長調 作品11: 1 Allegro

ホルン協奏曲 第 1番 変ホ長調 作品11: 1 Allegro

 

 

そんなホルン大好き娘が音大に興味を持ったのは、進路について考えるずっと前、中学2年生の頃でした。「のだめカンタービレ」という漫画が流行っていました。この漫画の舞台が音大であり、ちょうど実写ドラマ化された時期でした。音大という場所がきらきら輝いて見えて、憧れるようになりました。

 

のだめカンタービレ(1) (Kissコミックス)

のだめカンタービレ(1) (Kissコミックス)

 

 


しかし実際には私は音楽の経験値が人より浅く、ホルンも特別上手なわけではありませんでした。上手くなりたいという気持ちは人並み以上には持っていたと思いますが、思いだけで上手くなれる世界ではなかったのです。なんとなく、ホルンで音大を目指すことは出来ないと思っていました。

 

そんな私が再び音大に入りたいと思った時、志望した学科は作曲科でした。わかる方にはわかるお話なのですが、これこそ本当に浅はかな考えだったのです。これは後にピアノの先生に聞いたお話ですが、作曲科って、ピアノ科よりピアノが上手くないといけないと言われているらしくて。当時ピアノを習ったことすらなかった私には高すぎる目標だったのですが、私が習うことになったピアノの先生はひとまず私の想いを受け止めてくださって。

 

高校1年生の秋、私はピアノを習い始めました。

 

◼周囲の冷たい反応


当然、周りからいろいろ言われました。私の通っていた高校は進学校だった為、先生にもがっかりされたように感じました。昔からピアノを習ってる人なんかには、「ピアノを舐めるな」というような言葉を言われたこともあります。でも私は決してピアノが簡単だと思っていたわけではありませんし、私だって出来ることならピアノを習いたかったです。人の人生や家の経済状況も知らない人にそんなことを言われたくない。

 

お金がないなりの身の丈にあった生活をしなさい。

 

絶対無理なのだからやめておきなさい。

 

音楽など金と時間の無駄だ。

 


そんなことを言う大人や学校が嫌いになりました。目標を持つことは悪いことなのだろうか?普通の受験勉強をしている子は偉くて楽器の練習や音楽の勉強をしている私は駄目な子なのだろうか?そんなことは言ってないと言われても、当時の私は傷ついたし、今でも思い出したら腹が立ちます。

 

でも、結局は他人なので、私がどうなったってその人には関係ないのです。受験ってとっても大事なことだから、皆が素晴らしい先生に出会えたらいいのにって思うけど、やっぱりそんなの難しいんですよね。社会人になって仕事をするようになったからこそ、そう思えます。当時の私も頭が悪くて弱かったけど、そんな私を傷つけて平気な顔をしていた大人はもっと弱かったんだろうなって思います。

 

高校生までに出会う大人って、大半が何かの先生です。教師という仕事が悪いとは思ってませんが、会社に入って社内や接客で社長という立場にいる人、やり手の営業マン、とんでもなく気が利いて愛嬌のあるサービス業の方。皆さん本当に見ただけで尊敬できるし、好きになります。

 

私が見ていた世界は狭かったんだなと、今なら思えます。自分の意志を強く持つのって難しいかもしれないけど、頑張ってほしい。目標があるのって素敵なことだと思います。

 

◼大人になって始めて困ったこと


ピアノだけでなくバレエなんかもそうらしいのですが、大人になって始めると、体の使い方を習得するのにとても時間がかかります。かちこちに固まった指を柔らかくしていかなきゃいけないし、私が特に苦手だったのは、力を抜くこと。どうして出来ないのと、毎回怒られていました。私だって出来るものなら苦労したくなかったです。でも、頭で考えても出来なかった。


これも今だから言える話なのですが、やはりピアノを頑張るなら部活をやめるべきでした。圧倒的に練習時間が足りなかったのです。部活から帰ってから練習するとなっても体が疲れていて集中できないし、宿題や勉強もしなくちゃいけないし…。部活をやめていたら受験にも失敗しなかったかもしれません。でも、当時の私にはそれが出来ませんでした。吹奏楽部が大好きだったのです。


吹奏楽を始めなければ作曲をやりたいと思うこともなかったし、音大を目指すこともなかった。減点だから、簡単には手放せなかったのです…。

 

どちらを取るかは自分次第ですが、もしも音大に合格するということが最優先なら、今自分の生活の半分近くを占めている何かを手放す覚悟が必要になります。このことについて考えた時、もしも手放せないと思ったのなら、ピアノはそこまで重要なものじゃないのかもしれません。私はピアノも作曲も手放しましたが、今こうして接客業の仕事やwebライティングにやりがいを感じ、楽しむことが出来ています。そしてもうすぐ接客業も手放し、webライティングに本気で向き合おうと思っています。

 

人生ってどうなるかわかりません。いろいろ失敗したけど、今こうして記事を書けているのもその失敗のおかげであって。

 

間違いを間違いじゃなくするのは、自分しかいません。

 

起業家の方の多くが、たくさん失敗をしたと語ってくださっています。同時に、だからこそ今の自分になれたともおっしゃっています。

 


どんな決断をしても、大丈夫。全部成功の為の材料に出来ます。

 


少なくとも私は、失敗した人のことほめたいです。やってみなきゃ失敗にもなりませんからね。失敗だと認めたところからが、始まりです。とっても珍しいケースですが、高校生から始めた人でも成功者っています。でもきっとその人だっていつかどこかで失敗してます。それがピアノじゃなかったってだけ。ゴールがピアノだっただけ。

 

私にとってピアノはゴールではなかったけど、ゴールへ近づくために確実に必要なステップだと思っています(*^^*)